本編(ほんぺん)を読(よ)み終(お)えた、あなたへ。 インデックスが「賢(かしこ)い」とされる理(り)由(ゆう)を、 理(り)屈(くつ)と実証(じっしょう)で。そして、その反(はん)論(ろん)まで。
いそがしいあなたへ
ただし、インデックスも完璧(かんぺき)ではありません。最(さい)後(ご)に「反(はん)論(ろん)」も正(しょう)直(じき)に置(お)きます。むずかしく感(かん)じても、あなたのせいじゃない。本編(ほんぺん)を読(よ)み終(お)えたあなたなら、もう大(だい)丈(じょう)夫(ぶ)。ゆっくりいきましょう。
結(けつ)論(ろん)から。「市(し)場(じょう)に勝(か)とう」とすること自(じ)体(たい)が、構(こう)造(ぞう)的(てき)に不(ふ)利(り)だからです。
これは、ある経済(けいざい)学(がく)者(しゃ)( ウィリアム・シャープ ノーベル経済(けいざい)学(がく)賞(しょう)受(じゅ)賞(しょう)者(しゃ)。論(ろん)文(ぶん)『The Arithmetic of Active Management』(1991) で、アクティブ運(うん)用(よう)が平(へい)均(きん)では市(し)場(じょう)に勝(か)てないことを“算(さん)数(すう)”で示(しめ)した。 )が示(しめ)した、シンプルな"算(さん)数(すう)"です。
つまり「上手(うま)い・下手(へた)」の前(まえ)に、コストというハンデが先(さき)に効(き)く。だから平(へい)均(きん)すると勝(か)てない。
そして、これは理(り)屈(くつ)だけの話(はなし)ではありません。データもくっきり出(で)ています。
「じゃあ、勝(か)てる一(いち)部(ぶ)の凄(すご)腕(うで)に頼(たの)めば?」と思(おも)いますよね。でも、それも難(むずか)しい。 ある年(とし)に成(せい)績(せき)上(じょう)位(い)だったファンドが、その後(あと)も上(じょう)位(い)に居(い)続(つづ)ける確(かく)率(りつ)は、サイコロ並(な)み(むしろそれ以(い)下(か))。つまり過(か)去(こ)の勝(か)ちは「実(じつ)力(りょく)」より「運(うん)」のことが多(おお)く、続(つづ)かないんです。
結(けつ)論(ろん):分(ぶん)散(さん)は、タダで手(て)に入(はい)る数(かず)少(すく)ない"得(とく)"だからです。
投(とう)資(し)の世(せ)界(かい)には「分(ぶん)散(さん)はただ一(ひと)つのフリーランチ(タダの昼(ちゅう)食(しょく))」という有(ゆう)名(めい)な言葉(ことば)があります。元(もと)になったのは、 現(げん)代(だい)ポートフォリオ理(り)論(ろん) ハリー・マーコウィッツが提(てい)唱(しょう)(ノーベル経済(けいざい)学(がく)賞(しょう))。値(ね)動(うご)きの違(ちが)う資(し)産(さん)を組(く)み合(あ)わせると、リターンを保(たも)ったままリスク(ブレ)を下(さ)げられることを数(すう)学(がく)で示(しめ)した。 (マーコウィッツ。これもノーベル賞(しょう))。難(むずか)しそうですが、中(なか)身(み)はシンプルです。
「卵(たまご)を一(ひと)つのカゴに盛(も)るな」を、数(すう)学(がく)で証(しょう)明(めい)した、それだけです。
なぜ一国(いっこく)集(しゅう)中(ちゅう)が怖(こわ)いか。これは日本(にっぽん)の歴(れき)史(し)が、いちばん残(ざん)酷(こく)に教(おし)えてくれます。
分(ぶん)散(さん)は、タダで手(て)に入(はい)る、数(かず)少(すく)ない"得(とく)"。
おまけに、全(ぜん)世(せ)界(かい)に投(とう)資(し)すると外(がい)貨(か)(ドルなど)を持(も)つことになります。これは円(えん)安(やす)や物価高(ぶっかだか)への、地(じ)味(み)だけど効(き)く保(ほ)険(けん)にもなります。
結(けつ)論(ろん):将(しょう)来(らい)のリターンを一(いち)番(ばん)うまく予(よ)測(そく)するのは、過(か)去(こ)の成(せい)績(せき)でも人(にん)気(き)でもなく「コスト(信(しん)託(たく)報(ほう)酬(しゅう))」です。
これはモーニングスターという独(どく)立(りつ)系(けい)の調(ちょう)査(さ)機(き)関(かん)が、大(たい)量(りょう)のデータで示(しめ)した事(じ)実(じつ)。 ファンドを手(て)数(すう)料(りょう)の安(やす)い順(じゅん)に5グループに分(わ)けて、その後(あと)の成(せい)功(こう)率(りつ)を比(くら)べると、こうなります。
安(やす)いファンドは、高(たか)いファンドの3倍(ばい)以(い)上(じょう)の確(かく)率(りつ)で投(とう)資(し)家(か)を勝(か)たせていました。理(り)由(ゆう)はシンプルで、コストは「確(かく)実(じつ)に・毎(まい)年(とし)・必(かなら)ず」引(ひ)かれるから。運(うん)に左(さ)右(ゆう)されない、唯(ゆい)一(いつ)あなたが選(えら)べる変(へん)数(すう)なんです。
具(ぐ)体(たい)的(てき)な桁(けた)を見(み)ると、差(さ)は一目(いちもく)瞭(りょう)然(ぜん)です。
ちなみに 新(しん)NISA 少(しょう)額(がく)投(とう)資(し)非(ひ)課(か)税(ぜい)制(せい)度(ど)。投(とう)資(し)で得(え)た利(り)益(えき)にかかる約(やく)20%(パーセント)の税(ぜい)金(きん)がゼロになる、国(くに)の制(せい)度(ど)。 を使(つか)えば、利(り)益(えき)にかかる約(やく)20%(パーセント)の税(ぜい)金(きん)もゼロ。コストを下(さ)げて、税(ぜい)金(きん)も消(け)す。これで「平(へい)均(きん)」と「あなたの取(と)り分(ぶん)」の差(さ)が、縮(ちぢ)みます。
3つの理(り)由(ゆう)を並(なら)べると、答(こた)えは1つに集(しゅう)約(やく)されます。
①負(ま)けにくく、②世(せ)界(かい)に分(ぶん)散(さん)し、③コスト最(さい)安(やす)。ぜんぶ満(み)たすのが、オルカン。
この3つを全(ぜん)部(ぶ)満(み)たすのが、低(てい)コストの全(ぜん)世(せ)界(かい)インデックス(オルカン)を、新(しん)NISAで、自(じ)動(どう)積立(つみたて)、つまり本編(ほんぺん)で勧(すす)めている形(かたち)そのものなんです。
おまけページは「なぜそれが正(せい)解(かい)なのか」を理(り)屈(くつ)で確(たし)かめる場(ば)所(しょ)。具(ぐ)体(たい)的(てき)な始(はじ)め方(かた)(証(しょう)券(けん)口(こう)座(ざ)・積立(つみたて)設定(せってい)・オルカンの買(か)い方(かた))は、本編(ほんぺん)にぜんぶ書(か)いてあります。
Counterpoints
ここが大(だい)事(じ)です。「インデックスは万(ばん)能(のう)・絶対(ぜったい)」ではありません。 正(しょう)直(じき)に反(はん)論(ろん)も置(お)きます。これを知(し)っておくと、極(きょく)端(たん)な信者(しんじゃ)にも、アンチにもならずに済(す)みます。
では結局(けっきょく)どうなのか。
「市(し)場(じょう)は完(かん)全(ぜん)には効(こう)率(りつ)的(てき)でない」かもしれない。でも「だからあなたが継(けい)続(ぞく)的(てき)に勝(か)てる」かは、まったく別(べつ)の話(はなし)です。歪(ゆが)みを事(じ)前(ぜん)に見(み)つけ、コストを払(はら)い、何(なん)年(ねん)も勝(か)ち続(つづ)ける。その壁(かべ)の高(たか)さを、SPIVAの数(すう)字(じ)(10年(じゅうねん)で約(やく)9割(わり)が敗北(はいぼく))が示(しめ)しています。
だから、誠(せい)実(じつ)な結(けつ)論(ろん)はこうなります
インデックスは魔(ま)法(ほう)でも絶対(ぜったい)でもない。 でも「普(ふ)通(つう)の人(ひと)が、限(かぎ)られた時(じ)間(かん)とお金(かね)で、長(なが)く資(し)産(さん)を育(そだ)てる」目(もく)的(てき)には、いまも一(いち)番(ばん)マシで、一(いち)番(ばん)堅(かた)い選(せん)択(たく)。これだけは、賛否(さんぴ)どちらの立場(たちば)からも、ほぼ揺(ゆ)らぎません。
References
深掘(ふかぼ)りしたい人(ひと)へ。数(すう)値(ち)・主(しゅ)張(ちょう)の出(で)どころです。
ここまで読(よ)んだあなたは、インデックスが選(えら)ばれる理(り)由(ゆう)を、理(り)屈(くつ)と実証(じっしょう)と反(はん)論(ろん)まで知(し)っています。 あとは本編(ほんぺん)で、具(ぐ)体(たい)的(てき)な一歩(いっぽ)を。 証(しょう)券(けん)口(こう)座(ざ)は? 積立(つみたて)の設定(せってい)は? オルカンの買(か)い方(かた)は? 答(こた)えは、ぜんぶ本編(ほんぺん)にあります。
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