答えは「いくらあるか」ではなく、「いつ使うか」で決まります。
スライダーを動かすと、あなたのお金が3つに分かれて、
投資に回せる金額がその場で分かります。
いそがしいあなたへ
おおよその数字で大丈夫です。あとから何度でも変えられます。
使う時期が近い順に、3つの役割に分けました。
生活費6ヶ月分を確保できています。急な出費があっても、投資を売らずに乗り切れます。
近い予定がなければ、ここは0円のままで大丈夫です。
10年以上使わないお金だけが、長期投資の出番です。下のグラフで将来の姿を見てみましょう。
現金・預金を、上から順に取り分けているだけです。
① まもるお金 = 毎月の生活費 × ヶ月数(現金・預金が上限)
20万円 × 6ヶ月分 = 120万円(現金 300万円まで)→ 120万円
② そなえるお金 = 10年以内に使う予定のお金(①で残った現金が上限)
残った現金 180万円・使う予定 0万円 → 0万円
③ そだてるお金 = ②で残った現金 + 投資している金融資産
180万円 + 0万円 → 180万円
現金が足りないときは、①→②の順に優先して埋めます。投資している金融資産は、すでに運用中のお金として、そのまま「そだてる」に数えます。
いまの「そだてるお金」180万円に、毎月の積立を足していった場合の試算です。将来のリターンは誰にも断言できないので、想定利回りを中心に±2%の幅で表示します。
全世界株式の長期平均は5〜7%程度といわれます
65歳のとき
想定どおり年5%で運用できた場合、65歳で
約5,715万円
(すべて今のお金の価値に換算)
複利(ふくり)の力──なぜ後半で急に増えるの?
増えた分にも、次の月から利息がつく。この「利息が利息を生む」しくみが複利です。雪だるまと同じで、大きくなるほど、増えるスピードも上がります。
「72 ÷ 利回り」で、お金が2倍になるまでの年数がざっくり分かります(72の法則)。年5%なら約14年です。
「毎月、残高に利息がつき、そこに積立が足される」──これを毎月くり返しています(月次複利・げつじふくり)。
月あたりの利回り
(1 + 0.05)^(1/12) − 1 ≒ 0.407%
年利を12で割る簡易式より、少しだけ控えめな数字になります。
計算する月数
40年 × 12 = 480ヶ月
65歳のとき(想定 5%)
元手 180万円 の成長分 + 毎月 3万円 × 480回 の積立の成長分 ≒ 5,715万円
自分で入れるお金
180万円 + 3万円 × 480ヶ月 = 1,620万円
運用で増えた分
5,715万円 − 1,620万円 = 4,095万円
実質換算
すべての金額を 1.02^40 ≒ 2.21 で割って、今のお金の価値に直しています。(「自分で入れるお金」も同じ考え方で今の価値に直しています)
スプレッドシートでも、同じ計算を自分で再現できます。
FV(エフブイ)は、GoogleスプレッドシートやExcelにはじめから入っている「Future Value=将来いくらになるか」を計算する機能です。渡すのは、次の4つの数字だけです。
=FV( ①利回り, ②回数, ③毎月の積立, ④最初のお金 )
① 利回り(1ヶ月あたり)
(1+0.05)^(1/12)-1
「年5%」を1ヶ月あたりに直した数字です。この数字を12回かけ合わせると、ちょうど年5%に戻ります。
② 回数
480
積み立てる回数です。40年 × 12ヶ月 = 480回。
③ 毎月の積立
-30000
毎月入れる 3万円 を、円の単位で書いたものです。
④ 最初のお金
-1800000
いま持っている「そだてるお金」180万円。これも円で書きます。
なぜ ③ と ④ はマイナス?
表計算のお金の関数には、「財布から出ていくお金には、マイナスを付ける」というお約束があります。積立も最初のお金も、あなたの財布から投資へ出ていくお金なので、マイナス。答え(将来あなたが受け取るお金)は、プラスで返ってきます。
使い方は3ステップ
=FV((1+0.05)^(1/12)-1, 480, -30000, -1800000) この式が出すのは、インフレを引く前の金額(「実質」ボタンOFFのときのグラフと同じ)です。
控えめ・強気の線は、想定利回りを −2%・+2% にして同じ計算をしたものです。
※表示は万円未満を四捨五入しているため、検算結果とは±1万円ほどずれることがあります。
ポイントは2つだけ。「1ヶ月ごとに (1+月利) を掛ける」、そして「毎月の積立は、入れた月から掛かりはじめる」です。
その1: 月利のつくり方
(1+0.05)^(1/12) − 1 ≒ 0.407%
1年は12ヶ月。月利を12回かけ合わせたとき、ちょうど年5%になっていてほしい。だから「12乗すると 1.05 になる数」を月利にします。^(1/12) は「12分の1乗」=その数を求める書き方です。
その2: 元手が増えるしくみ
180万円 × (1+月利)^480
1ヶ月たつと、残高は (1+月利) 倍になります。2ヶ月で2回、3ヶ月で3回…と掛かるので、480ヶ月後には (1+月利) が480回掛かっています。それだけです。
その3: 毎月の積立が増えるしくみ
積立は「いつ入れたか」で、増える時間がちがいます。
・1回目の 3万円: あと479ヶ月増える → 3万円 × (1+月利)^479
・2回目の 3万円: あと478ヶ月 → 3万円 × (1+月利)^478
・(…この調子で480本…)
・最後の 3万円: 増える時間なし → 3万円のまま
この480本をぜんぶ足した合計は、数学の性質で、きれいに1本の式にまとまることが知られています:
3万円 × ((1+月利)^480 − 1) ÷ 月利
ミニ検算──電卓で確かめられます
月利1%・毎月1万円・3ヶ月分なら、足し算では:
1万×1.01^2 + 1万×1.01 + 1万 = 30,301円
式では:
1万 × (1.01^3 − 1) ÷ 0.01 = 30,301円
ぴったり同じになります。グラフの金額は、「その2」と「その3」を足したものです。
※本シミュレーションは教育目的の概算です。税金・手数料は含みません。特定の金融商品の勧誘や投資助言ではなく、将来の運用成果を保証するものでもありません。
ここまで読んだあなたは、手元のお金を「まもる・そなえる・そだてる」に分ける考え方を知っています。
あとは本編で、具体的な一歩を。
証券口座は? 積立の設定は? オルカンの買い方は? 答えは、ぜんぶ本編にあります。
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