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BONUS · MONEY MAP

いくらまで投資に回していい
——お金の時間軸マップ

答えは「いくらあるか」ではなく、「いつ使うか」で決まります。
スライダーを動かすと、あなたのお金が3つに分かれて、
投資に回せる金額がその場で分かります。

Reading 約5分
Level おかわり
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いそがしいあなたへ

30秒まとめ

  • 投資に回していいのは、10年以上使わないお金だけ。
  • まず「まもるお金」。生活費の3〜12ヶ月分を現金で確保。急な出費があっても、投資を売らずに済みます。
  • つぎに「そなえるお金」。結婚・住宅の頭金・車など、10年以内に使う予定のお金。値動きのない預金で。
  • 残りが「そだてるお金」。ここだけが、オルカンのような長期投資の出番です。
  • 下のシミュレーターに数字を入れると、あなたの3つの金額が分かります。

あなたのこと

おおよその数字で大丈夫です。あとから何度でも変えられます。

年齢 25歳
毎月の生活費 20万円

家賃・食費・通信費など、ひと月に使う金額

現金・預金 300万円

銀行預金など、すぐに引き出せるお金

投資している金融資産 0万円

投資信託・株式など。まだなければ 0 のまま

10年以内に使う予定のお金 0万円

結婚・住宅の頭金・車の買いかえなど

もしもの備えは、生活費の何ヶ月分?
A.
収入が途絶えても生活を立て直せる期間が目安です。収入が安定している会社員なら3〜6ヶ月分、自営業や収入に波がある方なら6〜12ヶ月分がよく使われます。

総資産 300万円 のマップ

使う時期が近い順に、3つの役割に分けました。

まもる そなえる そだてる
まもるお金 いま〜1年
120万円

生活費6ヶ月分を確保できています。急な出費があっても、投資を売らずに乗り切れます。

そなえるお金 1〜10年
0万円

近い予定がなければ、ここは0円のままで大丈夫です。

そだてるお金 10年〜
180万円

10年以上使わないお金だけが、長期投資の出番です。下のグラフで将来の姿を見てみましょう。

A.
株式は短い期間では大きく上下します。でも過去のデータでは、世界株式を15年以上持ち続けた場合、リターンがマイナスで終わった例はほとんどありませんでした。保有期間が長いほど、値動きの波がならされていくためです。
A.

現金・預金を、上から順に取り分けているだけです。

① まもるお金 = 毎月の生活費 × ヶ月数(現金・預金が上限)

20万円 × 6ヶ月分 = 120万円(現金 300万円まで)→ 120万円

② そなえるお金 = 10年以内に使う予定のお金(①で残った現金が上限)

残った現金 180万円・使う予定 0万円0万円

③ そだてるお金 = ②で残った現金 + 投資している金融資産

180万円0万円180万円

現金が足りないときは、①→②の順に優先して埋めます。投資している金融資産は、すでに運用中のお金として、そのまま「そだてる」に数えます。

65歳のとき、そだてるお金は?

いまの「そだてるお金」180万円に、毎月の積立を足していった場合の試算です。将来のリターンは誰にも断言できないので、想定利回りを中心に±2%の幅で表示します。

毎月の積立額 3万円

無理のない金額から始めましょう

何歳まで続ける? 65歳

積立と運用を続ける年齢。標準は65歳です

想定利回り(年)

全世界株式の長期平均は5〜7%程度といわれます

65歳のとき

控えめ 3% 3,339万円
想定 5% 5,715万円
強気 7% 1億110万円

想定どおり年5%で運用できた場合、65歳で

約5,715万円

自分で入れるお金 約1,620万円
運用で増えた分 約4,095万円

複利(ふくり)の力──なぜ後半で急に増えるの?

増えた分にも、次の月から利息がつく。この「利息が利息を生む」しくみが複利です。雪だるまと同じで、大きくなるほど、増えるスピードも上がります。

ためるだけ(利息ゼロ) 1,620万円
複利で運用(年5%想定) 約5,715万円(約3.5倍)
最初の10年で増える分 約216万円
最後の10年で増える分 約2,131万円(約9.9倍のスピード)

「72 ÷ 利回り」で、お金が2倍になるまでの年数がざっくり分かります(72の法則)。年5%なら約14年です。

A.
将来のリターンをひとつの数字で言い当てることは、誰にもできません。「おおよそこの幅に収まりそうだ」と幅でとらえるのが、いちばん誠実で実用的な見方です。
A.
物価が毎年2%ずつ上がると、30年後の1億円で買えるものは、いまの約5,500万円分になります。額面の大きさに惑わされず「いまの感覚でいくらか」を知るための換算です。
A.

「毎月、残高に利息がつき、そこに積立が足される」──これを毎月くり返しています(月次複利・げつじふくり)。

月あたりの利回り

(1 + 0.05)^(1/12) − 1 ≒ 0.407%

年利を12で割る簡易式より、少しだけ控えめな数字になります。

計算する月数

40年 × 12 = 480ヶ月

65歳のとき(想定 5%

元手 180万円 の成長分 + 毎月 3万円 × 480回 の積立の成長分 ≒ 5,715万円

自分で入れるお金

180万円3万円 × 480ヶ月 = 1,620万円

運用で増えた分

5,715万円1,620万円 = 4,095万円

スプレッドシートでも、同じ計算を自分で再現できます。

FV(エフブイ)は、GoogleスプレッドシートやExcelにはじめから入っている「Future Value=将来いくらになるか」を計算する機能です。渡すのは、次の4つの数字だけです。

=FV( ①利回り, ②回数, ③毎月の積立, ④最初のお金 )

① 利回り(1ヶ月あたり)

(1+0.05)^(1/12)-1

「年5%」を1ヶ月あたりに直した数字です。この数字を12回かけ合わせると、ちょうど年5%に戻ります。

② 回数

480

積み立てる回数です。40年 × 12ヶ月 = 480回

③ 毎月の積立

-30000

毎月入れる 3万円 を、円の単位で書いたものです。

④ 最初のお金

-1800000

いま持っている「そだてるお金」180万円。これも円で書きます。

なぜ ③ と ④ はマイナス?

表計算のお金の関数には、「財布から出ていくお金には、マイナスを付ける」というお約束があります。積立も最初のお金も、あなたの財布から投資へ出ていくお金なので、マイナス。答え(将来あなたが受け取るお金)は、プラスで返ってきます。

使い方は3ステップ

  1. Googleスプレッドシート(無料)か Excel を開く
  2. どこかのマスに、下の式をそのまま貼り付けて Enter
  3. 出てきた数字(円)が、上の「65歳のとき」の金額と合っていれば、検算成功です
=FV((1+0.05)^(1/12)-1, 480, -30000, -1800000)

この式が出すのは、インフレを引く前の金額(「実質」ボタンOFFのときのグラフと同じ)です。

控えめ・強気の線は、想定利回りを −2%・+2% にして同じ計算をしたものです。

※表示は万円未満を四捨五入しているため、検算結果とは±1万円ほどずれることがあります。

A.

ポイントは2つだけ。「1ヶ月ごとに (1+月利) を掛ける」、そして「毎月の積立は、入れた月から掛かりはじめる」です。

その1: 月利のつくり方

(1+0.05)^(1/12) − 1 ≒ 0.407%

1年は12ヶ月。月利を12回かけ合わせたとき、ちょうど年5%になっていてほしい。だから「12乗すると 1.05 になる数」を月利にします。^(1/12) は「12分の1乗」=その数を求める書き方です。

その2: 元手が増えるしくみ

180万円 × (1+月利)^480

1ヶ月たつと、残高は (1+月利) 倍になります。2ヶ月で2回、3ヶ月で3回…と掛かるので、480ヶ月後には (1+月利) が480回掛かっています。それだけです。

その3: 毎月の積立が増えるしくみ

積立は「いつ入れたか」で、増える時間がちがいます。

・1回目の 3万円: あと479ヶ月増える → 3万円 × (1+月利)^479

・2回目の 3万円: あと478ヶ月3万円 × (1+月利)^478

・(…この調子で480本…)

・最後の 3万円: 増える時間なし → 3万円のまま

この480本をぜんぶ足した合計は、数学の性質で、きれいに1本の式にまとまることが知られています:

3万円 × ((1+月利)^480 − 1) ÷ 月利

ミニ検算──電卓で確かめられます

月利1%・毎月1万円・3ヶ月分なら、足し算では:

1万×1.01^2 + 1万×1.01 + 1万 = 30,301円

式では:

1万 × (1.01^3 − 1) ÷ 0.01 = 30,301円

ぴったり同じになります。グラフの金額は、「その2」と「その3」を足したものです。

※本シミュレーションは教育目的の概算です。税金・手数料は含みません。特定の金融商品の勧誘や投資助言ではなく、将来の運用成果を保証するものでもありません。

"知った" あなたへ。

ここまで読んだあなたは、手元のお金を「まもる・そなえる・そだてる」に分ける考え方を知っています。
あとは本編で、具体的な一歩を。
証券口座は? 積立の設定は? オルカンの買い方は? 答えは、ぜんぶ本編にあります。

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